
〔田舎住い29、花粉の宿〕
先日、山火事と通報が有り消防自動車が出動したが、火の気ではなくスギ花粉が風で流れて行くのを見誤ったとの報道が有りました。
そんな事からも毎年、春にはテレビのお天気予報に花粉情報が流されます。人間の生活には天候に影響される事が多いですが、この花粉情報は国民の健康に影響を与える事から、台風の進路予想並に皆さん毎日関心が有ります。花粉の様にこれほど広範囲に人間に影響を与えれるものは無いように思います。
今から30〜40年前に何の前触れも知識も無く、何でこんなにくしゃみが出るのか判らないままに過ごした時が有りました。今から考えるとアレルギー鼻炎だったと思います。今の様に薬も無く、ただ水道で目を洗い、鼻をかむ事ぐらいでした世間でも花粉症と言うような話題も有りませんでした。
有る時、余り目が痒くて赤いので目医者さんに行きました。治療として目に薬をぬり目薬貰いました。その後急に目やにが出て目が開いていられなくなりましたので又目医者に行きますと、“これは人に移るから、この薬飲んで目薬差し、良くなれば又来なさい”と何か迷惑がられて居るようでした。どんなに考えても医院で感染したとしか思えず、割り切れない思いがした事を思い出します。鼻炎からトラホームです。それ以後現在までお陰さまで目医者さんに行くことはありませんし行きたくも思いません。
そんなアレルギー鼻炎が毎年世間を騒がすようになりました。お陰で薬も色々販売されていますが、少し酷いと我慢が出来ずに、何とか時間を作りお医者さんに行きますと、大勢の人が待合室を埋めています。大人は何とか理屈が判り、対処の方法も有りますが、子供や赤ちゃんは本当に可愛そうです。
何時かこのアレルギー鼻炎も、高齢になると何とも無い様に体質が変わると言う事ですから、私はそれを少しは待ち望んでいます。
でもなぜクシャミも出無くなるかと言う事を聞いて余り嬉しくは無いのです。と、言う事はそれだけ神経の敏感な部分が老化してアレルギー症状も出ないそうです。余り嬉しくも無い改善情況ですから花粉症です、と、言っている内が人生花なのかも知れません。
以前高崎山のおサルも鼻炎に罹りクシャミしている映像が写されていました。花粉の量の違いは有りますが、毎年の事ですから何とかなら無い物かと思います。でもこれには罹らない人も居られますから、アレルギーと言うのは、自分の持つ体質に影響されるということが良く判ります。
ソバやタマゴに新建材とか神様は色々な物に問題無いように体を作られていますが、少しずつ人により調達材料の配合が違うのか差が出ます。森に住んでいるサル以外の動物は、鼻炎は大丈夫なのでしょうか人間がこんなに同じ種類の杉や檜を植えるから、神様の体を造る調合が合わなくなりこんな症状に苦しむのかと思うとこれも自然破壊の1っでしょうか。
花粉に悩まされている人々から見れば、良くもこんなに見渡す限り植林できた物だと、国の施策でも有ったのでしょうが感心します。 1 本 1 本植えられた先祖の努力が今花開き、本当は良い意味ですが花粉症には何とかならない物かと恨めしくもなります。春の行楽シーズンも廻りに花粉を撒き散らすシーズンでも有ります。家の回りは植林された杉や檜がだらけです。秋になり紅葉シーズンになってもこれらの常緑樹は残念ながら緑 1 色です。毎年煙に覆われたように花粉を撒き散らす木の間に点在する山の中の住居にはもう何処にも逃げ場が有りません。
高峰三枝子さんの“湖畔の宿”の歌の様に美しくはでは有りませんが、我家に降りかかる周辺の木々から逃れる事も出来ず、もうひねくれて“花粉の宿”です(続く)