村爺のちょっといいはなし

〔田舎住い18、ADSLの来ない村〕

のんびりした田舎の1日、新聞屋さんか郵便屋さん、愛想の良い地元の宅急便配達の方達との外界の繋がりだけですが、小鳥の声や次々に咲く草花を相手に過ごす田舎住まいは、若い人は満足させませんが私には都会に無い良さを感じます。

買い物もお医者様も散髪やパーマも、車の無い事には行けませんが、車庫証明が不要と言う事からもこの村は成人1人に付き1台以上保有する家庭も多いのです。
町を歩くと赤い手下げ袋でサービス品色々入れて、 YAHOO の宣伝の人に加入しませんかと捕まりますが、“私の地域は加入したくてもADSLのサービスは未だ有りません”と加入出来ない理由を説明しても“今時ADSLサービス無い所って無いでしょう”と離してもらえません。信用して貰えず電話番号教えますと、インターネットで電話局のサービス地域確認をしてから、”ホントですねーへー“と半分呆れた表情で諦めてくれます。

もう何年も同じ状態です。電話局に聞くのですが“順次工事していますので“という以外進展しません。何時かはと思いつつ何時まで待つてもサービスエリアには指定されず工事予定の表に入る事は有りません。その道の通の人に聞けば“こんな田舎には当分駄目でしょう。田舎は1軒1軒の距離が遠い事から電話局の機械室から引き回しても減衰して効果が無いのが判っているから”とか“加入少ないし商売になりません”と言われました。

電話局が駄目なら、関西電力が各電柱の電力線に高周波を乗せて電話サービスするかも知れませんが、これも電波の他への影響が考えられることでこの方式も直ぐにとは行きません。結局はインターネットの回線はダイアルアップでの使用になり、町ではIP電話で無料に近い電話が普通に使われていますが断念です。電話回線が使えないとなると、光ケーブルがサービスされるでしょうか。この辺りはまだまだこの様な事でも遅れています。

お金が高く掛かるけれどそれで良ければ携帯電話でインターネットも使えますが、そこまでする程の事も無いので“来るまで待とうホトトギス“とか言いながらじっと待っています。急激に広まったインターネットで都会ではADSL使用して居られても、その場所により伝送スピードが違いますから何れは光ケーブルのサービスに落ち着くと思います。

戦後、電話が家庭に付くまでに申し込んでも順番待ちでした。家庭の電話の引いて貰える順位は商売されている家よりも下位になり、色々理屈付けて商業用のランクで申し込む人も有りました。今は有線電話より携帯電話を加入する人が多いのです。時代を感じます。 新しく所帯持つとか、引き越しするとかすると、有線回線の電話は何処の家でも先ず引いてもらう事から生活が始まりました。

携帯電話が普及してからは大事なことは携帯電話でやり取りし、家庭の電話がサブの回線になりつつあります。有線電話は昔アパートの管理人さんの近くに有ったピンク電話みたいな働きになって来ています。

会社の交換機が発達して会社では各自の携帯電話機が内線電話の様に使われています。社員の机にはインターネット用の電話回線かそれも要らない様に無線ランが引かれると、もう昔の様に机の配置が変わる度に部屋の配線をやり直す事も不要です。

 都会では色々な新しいサービスが生まれて使われて居ますが、田舎では何の変化も有りません。近年、需要が無い限り又、商売として成り立たないサービスは行われません。以前、電電公社時代は山の中や過疎の村にも公衆電話が有りましたが、収益の上がらない公衆電話は会社組織では取り払われています。ADSLも同じ考えと思うと点々とまばらに点在する集落への投資は無いのでしょう。此の点だけは残念です。じりじりする様な遅いインターネットしか使えない事を解消される日が待ち遠しいのです。      (続く)


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