村爺のちょっといいはなし

第五十四回 田舎住い15、静かな?お正月

  明けましておめでとう御座います。このマイドコの村爺の・・・コラムも2回目のお正月を迎えました。その間詰らない文章にも関わらず、お付き合い頂いた事にお礼申し上げます。

さて都会でもそうですが大晦日の夜半までの忙しい生活が、急に動きを止めてしまう年始の生活が始まります。
除夜の鐘と同時にお参りする習慣のある方は、元旦のお昼頃までベッドの中で何の気使いも無くお休みです。
何時頃からか終日と言うか夜間も電車が走り、お参りの人を運びます。
昔と違い最近は自動改札ですからその点楽です。でも何かと用事が有り駅員さんは要りますし夜中も電車が走りますから夜間の仮眠が出来ません。運転手さんや車掌さんも又、お正月無しの生活が始まります。
勤めている会社で年末年始を1週間は完全にお休み出来る職業と、何等日常と変わらない勤務のお仕事が有ります。

会社勤めもその作業部門により24時間操業とか年中無休とかの仕事に該当する業務に従事する人には土曜や日曜に祝日と言う暦とはお休みがリンクせず、頭の中では何か勤労意欲をそぐ様な“ああー、今日は皆さん休みやのになー”との思いが頭の中にかすめながら会社に着くまでへばり付いています。電車に乗れば何時もは満員の電車がガラガラですが大都市終点近くになると結構沢山の方が乗つておられます。正月に忙しいのは普通、その様な方と思うのですが、それが田舎の家庭では急に忙しい正月が始まるのです。

子供が巣立ち独立して家庭を持ち勤め場所とか嫁ぎ先により遠方に暮らすと、盆正月に春休みと孫がおばあちゃんに会いたい(おじいちゃんとは言わない)の口実を旗印に正月と言うか年末年始を我が家で過ごして行きます。

あちらこちら村内の道路にも他府県ナンバーの車が急に駐車し出して止めれる場所には車が溢れます。そんな事で“この家も子供さん帰省して居られるのか”と良く判ります。

日頃2人きりの生活から民宿並に10数人のお客?様が全館無料開放を良い事にして、今食事終わり洗物片付けたと思えばもう次の食事の時間が来ます。3食以上と言うか大人は喋るか食べるか酔い潰れるか、孫は1人がジュースと言えば連鎖的に冷蔵庫を開け、又誰かがアイスクリームと言えば半分も食べないのに同じく口付ける・・・それにいちいち応対するのはおばあちゃんの役です。

駅員さんの様にお仕事で正月勤務の方はそれなりに又お休みが有りますが、365日家庭の仕事を担当している女性方には本当にお正月は大変です。田舎の何処の家庭でも似たような子供さんの帰省での忙しさが、盆や正月に起きているように聞きます。新聞の悩みの相談記事にも田舎に嫁いだお嫁さんからの嘆きが掲載され何で長男の嫁がと聞えます。

帰省したらお殿様かお姫様、娘も息子も日頃の生活の憂さを晴らすかのように、縦の物を横にもしないの例え通り、半分子供に返って使えるだけ親を使います。それに釣られて婿も嫁も我が親の家以上の気楽さにどっぷり漬かり、子供達と同じように過ごします。

孫はお年玉を貰い何しても叱られず風呂も一諸に入り、何時も叱られそうになると庇って貰い最高に甘やかしてもらったおばあちゃんに、最高の思い出を持って帰ります。

それが脳裏から離れず“又来るわなー”と声を響かせてご帰還となります。子供達は親が年金生活にゆとりをと、スーパー売り出しの際に安いと買い込んで置いた食料品や洗剤、味噌醤油を車に積み込みお帰りです。おばあさんは好かれてこき使われて、半病人の様な足腰痛い正月明けを過ごします。ではおじいさんは何をしているのか、顔見ると子供や孫に説教や小言を言うので遠ざけられ、自分の部屋で趣味に没頭出きます。作戦成功です。

何にしても皆さん良く食べよく呑んで・・・まあ元気で居て呉れれば・・・でもやれやれです。

                                   (続く)


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