村爺のちょっといいはなし

〔 田舎住い13、錆は怖い 〕

昔の自動車は雨の日に走ると床下が腐り隙間から水が湧いてきました。
それこそ床は水浸しの状態で、長靴履いての運転を経験された事は無いでしょうか(セルモーターの代わりにクランクへ棒突き込んで回してた人間スターターの時代の事)。錆に対する塗装が今の様に良く無い為、あちらこちらの腐食に悩まされたと思います。フェンダーの裏側が腐り表の塗装がブツブツに成り穴が空くような事が普通に有りました。

淡路島に転勤の折には港で使われている車両は錆だらけで、どの車が塩分に弱いのか良く判りましたし、錆だらけの自動車がスイスイ走るのも不思議な光景です。良く島で使われてるとか海岸べりで使われた車の中古車は買うな、と言われました。

其れにしても昔の自動車は良く錆びました。今ではウソー!と言われるでしょうが新車が納車された時にあちら此方に錆が有りました。さすがにボデイの表面は有りませんがエンジンルームや床面・足回り等は製作されて納車されるまでの期間に、雨さらし故に錆びるのだと思います。ですから先にも書きましたがフェンダーのブツブツを抑えると裏側から腐り大きな穴が空く事になります。

その点今の車の錆に強いのには驚かされます。この辺りの山間部の冬の道路凍結や降雪時には、朝早くから専用の機材を積んだ自動車から道路一面に融雪材を撒かれます。これは塩分と言うか塩そのものですから、幾ら塗装が強くても車には良くないでしょう。特にアルミニュームにも悪いそうですから、アルミの多い高級車は心配です。

日本は古い年式の車は特別に保管されていた物を除き数が少ないのは、湿度が高いのと雨により車体がさびる事が影響しているそうです。余り錆に対する塗装が良くない車両でも乾燥している地域の中古車は程度が良いそうで、外国から高年式車が輸入されてきます。

不思議な事に古い車なのに車検が3年付きです。

本当に自動車は強くなりました。何かの統計か故障しない評価では日本車が上位を独占するそうです。錆びに付いても現在の様に車体をドボンと大きな塗料の入物に漬けるのと、以前のように工員さんが吹き付けるのとでは塗料の厚みも違うのか、廃車するのが惜しいような車体が町に捨てられ広場に積んで有ります。

最近は町や郊外でもエンジンルームうを開けて覗き込んだり、修理に来て貰うのを待つような風景は最近見なくなりました。錆びない以上に故障しない、しかも数万km乗りタイヤ取り替える状態迄パンクの経験無い事でも判ります。

最近ホームセンタに色々な大きさの鉄製の物置が売られて居り、私の所も庭の片角に建てて貰いました。形は大きいものから下駄箱のような物まで何処の家庭にも有りますが、これが曲者で鉄板で作られている物置のトユは気が付くと思わぬ所で腐り穴が空いて来ます。床板も湿気で腐食してぼろぼろです。そこで新しいもの売る商売ばかりでなく素人にはどうにもならないトユとか底板等の痛んだ部分の物置のパーツを取り寄せて、直してくれるホームセンタとか業者さんは嬉しいですが、手間の割に儲けに成らないのでしょうか。

亜鉛引きの鋼材は環境にもよりますが50年とか100年と言いますから、塗料による防錆処理でも良い環境ならば大変持つように思います。確か家の建物の業者さんは、環境が悪くなければ50年の実積が有ると言われていました。それ等を考えますと現在の自動車の防錆処理は7年や遅くても10年そこそこで買い替えるのならば、過去の車体とは異なり錆びには余り気にせずとも十分強い処理がされて居るようです。鉄製の倉庫は亜鉛引きとは言いませんが塗料が良い物を使い“1 0 0人乗つても大丈夫”式に錆びには強い事を宣伝して“100年経つても大丈夫”の様な製品は無理でしょうか。(続く)

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