村爺のちょっといいはなし

〔1次、2次 〕

何時か勉強に出てきたと思いますが、電池には1次電池と2次電池が有ります。

 1次電池は電気の源として電気を供給するだけの電池の事を指しました。今で言う使い捨てになる電池です。2次電池は放電し電気が無くなつたものに電気エネルギーを注入する事で、再び元の状態に再生する電池を言います。ですからその頃は発電機が発達していないので1次の電池から2次の電池に溜め込んで、電気の実験をする電源装置でした。

ポケットベルは殆んど1次電池でマンガン電池とか空気中の酸素を利用した空気電池が使われましたが、携帯電話は当初より2次電池を使用して、ニツケル・カドニユーム電池を充電し繰り返し使用していました。

アナログ時代は今使われている単3型電池を3本・4本や6本入れての物や、それ以上の電圧も多く使われていました。そして消耗が激しいので毎日充電していましたし、予備の電池を別に購入し持ち歩きました。電池の持ちを長くする為メーカーも考え、薄く軽く小さくに目をつむり大きな電池をロングタイプと言う形で販売して居ました。

今の電池の端子は電極間をショウトしてもダイオードで電流が流れない様保護されて居ますが、その頃はポケットに電池の予備と入れた車のキーや鎖でショウトして、ポケットが発熱で焼けて穴が空いたと言う様な恐ろしい事も有りました。

デジタル電話時代になり電圧も3 , 6 V に定まり電池も長持ちする様に成りましたが、その後改良されたリチュウムイオン電池になり携帯電話の形に合わせた薄く軽くなると共に、容量も700 mA 近い電流容量の物が主に使われています。

それに合わすように今までゴロンゴロンと重量のあつたトランス入りの充電器は軽量化され、100ボルトの電圧を即、薄いし軽い半導体技術を生かしたインバータ回路で6 V 弱の直流に変換して充電電圧を作り、重量も軽くなり小型で持ち歩けるように成りました。

皆さんの家庭には四角い重いラジオとかパソコン、電話器に使われている充電器や電源部は、急にトランス無しの物に替わりました。毎月何拾万個も注文あつたトランス屋さんは急激な技術革新に受注が無くなってどうされているのか心配します。常に時代の流れを読み取る能力は、この様な事にも大きく影響します。

携帯電話の主役を務めるリチュウムイオン ( ポリマ ) 電池は大変性能は良いのですが、反面充電放電が正しく行われないと弱い面があり、電子回路で充放電を制御して性能は300回とも500回とも言われています。大きな特徴はカドニカ電池と異なり、使用途中での継ぎ足し充電も問題無いのです。

それにしても自動車に使われている鉛蓄電池は発明されてもう150年にも成るそうです。重いし大きいしガスは臭いし中の液は服に付くと希硫酸ですから服がボロボロになるし、でも長い間第一線で活躍しています。いつか他に変わるものが出てくるのでしょうか。

電池を発明した人の名前を見ていますと1800年代はボルタとかダニエルとか外国の人達ですが、1900年半ばからは日本の人の名前が出て来ます。ニッカド電池とかリチュ−ム電池とか色々な電気製品に毎日の様にお世話になっている最先端の優秀な電池が、日本の科学者の発明と言うのも嬉しくなります。

携帯電話のリチュ−ム電池がこんなに薄く軽く大きな容量を持つ事は、アナログ時代の電池から見れば不思議です。高性能な反面リチュ−ム電池はデリケートな面が有ります。

そこで他の電池と違い電子回路で制御されていますので、この種の電池の能力を100%発揮するにはメーカ指定機材での充電を繰り返す事が必要とされています。

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