
〔田舎住い8 、夏の気候は 〕
3月と言えば春の気候が訪れますが、山の中の住いではまだまだ石油ストーブにホツトカーペツト、布団の中には電気毛布かあんかは離せません。
ストーブの1つは5月でも寒い朝夕は使いますから、6月に倉庫に仕舞い今度は扇風機取り出すのがいつもの私の仕事です。
クーラーは殆んど使いません、と言うか居間に1台有るだけですから、この辺りは1年を通じクーラーは無しでも過ごせる気候です。最近の冷房装置は夏はクーラー、ここでは冬にヒーターとしての役目をしています。ですからクーラーとしては家庭に1台も無ければ何かケチッて居る様で寂しい思いしますが、クーラ−取り付けないと暑くて生活出来ない事は無く、ここでは年間通じ殆どの家庭でクーラーとしては使いません。
真夏の2階の部屋は昼はさすがに暑いですが、1階では風が通るよな部屋であれば涼しく、暑くても30℃以下です。風の無いビルの空調が28か9℃迄クーラーを入れない省エネの環境を考えれば、風が通る田舎の部屋は涼しく感じます。裸で昼寝でもしますと少しオーバーと思われますが、寒くなり何か薄いタオルケット様の物を欲しくなります。
夜も7時8時頃と成りますと急にひんやりとした風に変ります。町では何時までも暖かい構造物からの放射熱が有りますが、ここでは緑の木々が冷や冷やした空気を作ります。
夕立でも有った夜には気持ち良く、涼し過ぎで夜中に起きて窓を閉めて廻ります。孫が夏休みに来て数日泊まり込んで行きますが、夜が涼しい事で気持ち良いのかよく寝ます。
夏に暑くて社宅の小さな窓から入る風を頼りに寝苦しい夜が何日も続き、体に悪いとクーラーの調整に明け暮れした事が嘘のようです。よくテレビ等で“今夜も熱帯夜になる“とか今年は記録的な90日だとか放送して居ますが、それでもこの辺りは夕方は暑くても扇風機有れば過ごせます。周囲の風通しとか場所も関係するでしょうが、ここでは夏蒲団は必ず必用ですから、町のような熱帯夜は無く気温が夜には下がり涼しいのです。
ですからこの地域では夏は安上がりでクーラより扇風機があれば十分なのです。以前は万円札が必要だった扇風機も、安いものでは数千円でお釣りがある物まで売られていますから何台購入しても大助かりです。でも冬には寒い分、夏に涼しく光熱費安上がりですので変わり無い様に思います。
600年も前に吉田兼好と言う偉いお坊さんは徒然草に“家は夏を旨とすべし”と書かれて居ますが最近の家は夏にはクーラーに頼り、もつぱら“家は冬に向けて作られるべし”の様です。これから日本も地球温暖化で2・30年で2・3度温度が高くなるそうです。
部屋に人が集まれば集るほど暖かくなる冬と異なり、夏は人が集まればクーラも効かず体温だけでも凄く暑く感じます。夏は衣服を脱いでも調整出来ない暑さに比較し、冬は衣服の保温性が良くなり、価格も科学繊維の発達で安く手に入る事もあり寒さに対する対処の方法が楽に成りました。
今こそ電気に頼らずに夏は涼しく生活出来る環境を見直されては如何でしょう。
この様な訳で世間では寒いと言われる所に住んで、思う以上に冬が苦痛にならず村自体も長生きのお年寄りも多いのです。町では暑い熱いと過ごし難い時節に有っても、周りの山から吹く自然の風にはクーラ−では得られないに爽やかな風に幸せを感じます。
広い村に6000人程の村民は市町村合併迄の数字ですが、当分はこの環境は変わらないと思います。世間から離れ静かな場所で自分だけの時間持つのも如何でしょうか(続く)