村爺のちょっといいはなし

〔ジャンボ機の翼〕

地球に生まれて地に足を付けて生活するほど安心な又安全な事は有りません。偶に物置の屋根やマイホームの屋根のテレビのアンテナを修理するのに数m、高くても2階の屋根6・7m上がる事で大変落ち着かない気持ちになりますが、それすら奥様に何と言われ様と高所恐怖症で上がれない方も居られます。

元々人間の祖先は海に住んでいて陸に上がりこの様に進化していったと言われていますから、飛び魚が祖先でもない限りなでか納得出来ます。ですから人は疲れた目の休養の為には緑の山々、そして青々とした海の景色に惹かれて自然と疲れが癒されるのでしょう。

飛行機に乗りなれて居られる方は大した事で無いでしょうが、数年に1回少しでも安い料金の観光ツアーで乗る飛行機は何回乗つても地上で体験するのとはかけ離れています。 
此れも飛行機とはこんなもんだと割り切って肝の座つた方は別として、何もせずじっと悪い事ばかり考えて座つているだけで疲れます。普通の車では経験しない凄い加速と、天にも上ると言う形容そのものの上昇カーブ、床が抜けた様なエアーポケツトは空の交通機関のジエット機で無いと経験できません。

最近のジャンボ機は大型化して胴体が太くなり、余程運が良くないと窓際には席が取れません。外が見えないと前面に映し出されるテレビを見るか、配られる週刊誌や新聞を見て時間を潰す事になります。幸いにも窓際に座れで雲も無く晴れた日に巡り合う事は少ないですが、私は地図と地上の景色を照らし合わしながら“あの道は此れかなー、あの電車はこれかなー”とにわかに地上観察できて旅行が何倍も楽しくなります。

ある時は台風が近ずく予報があるものの未だ大丈夫と言う時期に乗りました。シートベルとしたままの時間が過ぎだんだん気流が悪いのかこきだみ揺れてきますと、外に見えている翼が上下に大きく振れるのが良く判ります。この翼も翼と思わずに燃料タンクと考えると、そんなに揺れないでと念じたく成ります。ジャンボ機の燃料は発熱量の大きい灯油ですから20リットルじゃなくて20万リツトル(ドラム缶1000本)積んで又、その燃料タンクの真中に火を噴いて推力を出すジエットエンジンが取り付けられていますから本当に恐ろしい事です。

エアーポケツトも予測出来る地域を飛ぶと次々と出来るのか小さいのやら大き目のが次々と起きて機内は最初はワーとかキャーとか声がしますが、だんだん慣れてきて余程大きく落ちないと我慢出来るようになります。でもその時の翼は折れるのでは無いかと思うほど上下に反り返りますがその後は何も無いようにこきだみに振動しています。重い燃料を胴体に積まず翼に積んで翼の付け根に掛かる力を軽減する方法は良く考えられています。

奈良の田舎では良く晴れた空に美しい飛行雲を作りながら、西に向うか東に向うのが殆どですがその様な航路になつているのでしょう翼から出来立ての密度の濃い雲がだんだん広がり、そしてある距離で消えていきます。又笑われますが戦争中はアメリカの B 29が飛行機雲を作りながら、日本の飛行機の届かない又、高射砲の届かない高度を悠々と飛んでいました。飛行機雲とB29が頭で繋がる人も少なくなつたでしょう。戦争のない空の飛行機雲に幸せを感じませんか。これだけでも年寄りは貴重品?になつて来ました。

晴れていれば居るほど美しいものですが、この飛行機雲の美しい次の日はお天気は悪いそうです。湿度が高いので飛行雲が出来易く低気圧が近いと言うような事でしょうか。私は美しい飛行雲を眺めながら平和の世に感謝していますが、皆さんはお掃除やお洗濯に役立つ天気予報として如何でしょうか。

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