
アメリカのアレキサンダー・グラハム・ベルが電話を発明したのは明治40年(1877年)ですが、その1年後のアメリカからの輸出第1号機は日本に送られました。また、ベルの部屋に日本人の留学生二人が訪問し「オイ、聞こえるか」と名前を呼びあい、同じような問いかけをしたと記されていて、電話での通話は英語に次いで日本語であったようです。輸入も早く、ベルの家に遊びに行く日本の留学生といい、日本の科学技術への関心の深さが見えてきます。
無線通信についてもマルコニーが発明したのは明治28年。以後、日本海海戦に日本独自で製作した無線機が、あの有名な「敵艦見ユ」を発信して無線通信の威力で勝利に導いたことは、現在の電子技術の発展を予感させるようです。(横須賀市の「戦艦三笠」には当時の無線機のコピーが設置されています)
ところで、電話をかけるときには英語で「ヘロー」、日本語では「モシモシ」と言いますが、日本では最初男子の交換手も勤務しており「モシモシ」とか「オイオイ」と呼びかけたそうです。その後、加入者から態度が悪いということもあって、交換手は全員女性になったそうです。
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| 最初の交換風景 |
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出典『NTTの電話100年小史』 1890年頃の日本最初の電話交換風景から |
不思議なのは、日本ではテレホンと呼ばず電話と言うのが一般的ですが、ドイツやフランスまでが英語圏の呼び方であるテレホンとヘローを使っているという事実です。これは、その国の電話事業の経緯とも関係があり、おそらくアメリカのグラハム・ベルの電話が世界中に輸出され、言葉もくっついてひろがったものと思われます。一方でアジアの言葉は、電話ひとつ見ても繋がりがありません。アジア同士でもこんなに違うのは、外国語の取り入れ方の違いはもとより、日本が輸入1号機を模して国産化した事もあって、モシモシという言葉にも大きな歴史の波を感じます。
有線電話は「電話」とか「モシモシ」という言葉とともに発展してきましたが、移動通信が発達した現在では「電話は携帯」、「モシモシ」は相手先の確認がすぐできるので、いきなり「私ィー、何か用ォー」とか「久しぶりー・・・」と直接話題に入れるため、「モシモシ」の出番も少なくなったようです。
最近、新手の詐欺に使われて「オレオレ」と子供や知人になりすまして、人をだます悪い人がいるそうです。携帯電話の音声はアナログからデジタルに変わり、音声の伝達を効率的にするため、アナログ式と比較すると最大3〜6人分を中継するので、聞き間違いや本人と判断がつかない場合が起こりやすくなります。
その点、新しくサービスされ世界統一規格のCDMA方式を取り入れた、ドコモのFOMA方式は、有線電話と変わらない音質を維持しています。これであれば、お年寄りの耳でも息子や孫の声か否かは判断がつくと思うのですが、どうでしょうか。近いうちにiショットで顔を確認できる、簡便な操作の携帯電話を誰でも持つ日が来ることでしょう
ハローとかへローは発音としては英語圏で有る無しに関係なく多く使われています。 (以上NTT日本電話100年史より) |