第十三回 電波と身体

雑誌やテレビ等の報道に時々電波が人体に対する影響の事が載る事が有り、興味深く見たり読んだりしています。携帯電話の仕様上、電波が身体、特に頭に近い所で発信される事への懸念が完全に払拭されないというか、具体的な研究がされても人々からは何か疑問が残ります。
電波が人類の生活に大きな役割を担い、なくては成らない存在であるだけに、この様なことを見聞きすると、何故か気になるものです。

アナログ時代のショルダーホンは5W[ワット]と言う出力でしたが、今のPDC方式は最大で0.8Wであり、基地局の近さに応じて数十mW[ミリワット]と、PHSの強さの出力に抑えて通信するように制御されています。PHS方式は出力も弱い為、各地の病院内でも使用されていますし、医療器具にも影響を与えないと言う事も大きな特徴になっています。

私も60歳位の時に足の関節が痛み、近くの医院に通っていました。時には畳みを縫うような針で関節の水を抜き、その後、マイクロ波治療器で暖める治療をしてもらったお陰で、1年程で治りました。この様な治療はお年寄りに多いのか、お爺さんお婆さんが、あそこが痛いここが痛いと顔見知りになって、治療話に花が咲くと言うほどではありませんが、ボソボソと続きます。
余談ですが、そのマイクロ波治療器にはこんな注意書きがありました。『この治療器は患部以外の所に当たらないように』とあり、そして字の色を変えて『男性の股間に近い部位の治療には遮蔽用具をお付けください』とありました。マイクロ波の投射器は幅広く強力な電波が出ているのか電波の照射される足の関節の周りが暖かくなるので判ります。
そこで顔見知りの看護婦さんに「私の治療場所はこの注意書き関係有りませんか」と聞きましたら、「もう用はなくなったでしょっ!」と一言で終わり、「忙しいのに、モー!」と言うように向こうに行ってしまわれました。因みに、ある本に書いてあつたのですが、なぜか睾丸は電波を吸収するそうです!?ホントでしょうか?

携帯電話の電波で人間に影響あるのかと言う事は、近年電波の出力が少なくても通信できる様、断続的に電波を発信するデジタル化の技術が進んだ事もあり、どのような資料にも影響は「ある」というよりも、「ない」としたものが殆どです。それにしても玉虫色のような感じがしますが、人類に影響を与える様々なモノから考えると、携帯電話は安全への研究が進んでいる様です。

携帯電話の何百倍もの電波に曝されながら、人生の半分以上過ごした我が身や仲間は、電波の影響があったかなー、というには、どうもハッキリしません。皆さん結構、老人力(赤瀬川源平さん命名)がありお元気ですが、長年、電波に関係する仕事が原因なのか判りませんが、必用以上に声が大きいとか(制御装置不良)、歩く速度が遅いとか(パワー不足)、約束の日を忘れるとか(メモリー故障)、電波の影響ではないとは思いますが、世の中に少しは迷惑をかけているようです。ただ、お会いして判るのですが、電波を長年取り扱う作業に従事したOBの皆さんは、なぜか頭の光具合では顕著に表れている人は多いようです。でもこれは大きな声では言えませんね。


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